2013年5月16日木曜日

トマト栽培法 その2

この間植え付けたトマトが根付いたようなので、地面の湿り具合を確認すると少し湿っていた
甘いトマトにするために加湿は良くないので、マルチをめくって地面を乾燥させました





トマト植えつけ方法

畝幅120センチ、植え床90センチ
畝の高さは15センチ以上の高うねにしておく

株間はミニトマトの場合は最低30センチから育ちますが、健全に育成するなら
40〜45センチ


元肥はあらかじめトマトの植え穴を掘っておき、そこに腐葉土2握り程度、油粕を四穴に一握り程度、6:9:6程度の割合の化成肥料を四穴に一握り程度
元肥にはリン酸分が多いものを使用します

油かすの発酵際に出るガスが生育不良の原因になるので一週間程度の時間をおいて植え付けます


まトマトは少量の肥料にしておかないとクサボケして、葉ばかりが成長して実が成らなくなるので与えすぎに注意

石灰使用量は標準の使用量よりやや多く与えます



根回りの堆肥と植え穴
植物は根回りの浅い部分に栄養を吸うための根が張る






植物の根の仕組み

植物には2種類の根があり、一つは地表近くに浅く伸びる肥料を吸うための根で、もう一つは地面深くまで伸びる水分を吸い上げるための根です

肥料を吸うための根は株元付近に伸びるため株元の生育を良くするために株元だけ元肥を与えます

山の木なんかを見ていると、自分の株元に葉を落とし、それが発酵して肥料になる
水分地中奥深く、水脈の近くに多く含まれます

自然界では地面の表層部分にしか肥料になるものがないので、株元に浅く肥料を吸う根が伸びるのは自然の生き残り戦略のようです







トスカーナバイオレットを植えました








マルチングが終わったら、出来れば株元にくん炭などを敷いておくと、通気も良くなり雑草の防止にもなります
泥はねによる病気も防げます




出来るだけトマトには雨がかからないよう屋根があると良いです
これはほとんどとって来た竹で作ったものなので材料費は数百円です

屋根には農ポリの150センチ幅使用
能勢のコメリで100m1700円でした


2013年5月7日火曜日

プランター栽培 スリット鉢の自作

近所の畑のスペースが狭くなってしまったので、プランター栽培も併用しようと思い、去年作った自作のスリット鉢をセッティングしました



スリット鉢は普通の植木鉢と違い、プランターなのに畑に植えたような根張りの仕方をする不思議な鉢で、ホームセンター等にも今では売っています


ホームセンターで買うと少し高いので、100均のバケツを買って来て自作しました

作り方は至って簡単です
ホームセンターのバケツにディスクグラインダーで切り口をつけるだけです
ディスクグラインダーは2000円くらいで売っていますが、なければ糸ノコギリでもいいです








少しわかりにくいですが、縦に切れ目が入っています
これが普通の鉢と違うところで、普通の鉢なら一番下に丸い穴が空いてあるか、もしくはメッシュのような水抜き穴が一番下の部分にあるかと思います



スリット鉢では縦に水抜き穴を作り、側面部からも水が抜けるようにします
もちろん底面部まで縦線はつながっていますが真っ二つにするようなつながり方ではなく、カーブしている部分までと言った具合の切れ込みです


土が入っているため底面の写真がないのでわかり辛いですが、、、





なぜ、縦にスリットをいれる事で根張りが変わるかというと、植物の根は太陽の光を避けて土の中に中にと潜る性質があります
畑で育てた場合、畝に光が当たるため根が土の中へと伸びるのです



スリット鉢の場合は横からも光が入るため普通の鉢のように根がサークリングしてクルクルと鉢の淵にそって丸くなり、根詰まりする事がほとんどありません
そのため、普通のプランターで育てるより少ない土で同じ収量を得る事が出来ます



しかも、水抜き部分が多いので、底に軽石や砂利を敷く必要はありません
そんなスリット鉢ですが、幾つか欠点があります
それは、水抜き部分が大きいので土が隙間からこぼれやすい事と、水はけが良いため水切れが起こりやすい事です


スリット鉢で栽培する場合は普通の鉢より水やりを少し多めにします
シシトウなどは水分が少なくなると辛くなり、食べられなくなるので特に注意が必要です





合掌作りで支柱を立てました。
畑と違いそんなに大株にはならないので支柱も畑より短いもので大丈夫です

収穫が楽しみです

2013年5月6日月曜日

トマト栽培 トマト豆知識

世界中で食べられているトマトですが、もともとの野生のトマトは食用ではありません
野生のトマトには毒があるのです

元々の原種のトマトは、南米原産で見た目は最近スーパーでも見かけるようになったマイクロトマトのような小さな実をたくさん成らせる植物でした



そもそも原種のトマトは、実が赤くなる植物ではありませんでした
人間が品種改良した結果、今の赤いトマトが出来たのです

今のトマトは野生のトマトの突然変異なのです

今でも、トマトには原種のトマトの名残があります
それは、トマチンという毒です

今のトマトは食用にするためほとんどトマチンは含まれていませんが、それでも緑の状態のトマトにはトマチンが少し含まれています
トマチンは完熟する過程でなくなるので赤いトマトは大丈夫です

今では品種改良が進みグリーントマトや調理用トマトなど多種多様です





植物は原種に近いほど野生の生命力を発揮しやすく病気にかかりにくいと言われています
トマトの場合は、小さなマイクロトマトが原種に一番近く、次いでミニトマト、
大玉トマトとなります

実際ミニトマトは初心者でも上手くできる事が多いですが、大玉トマトはそうも簡単にはいきません
病気も多く手間もかかります

マイクロトマトなんかは適当に茎を捨てていたらそこから根が生えて実がなっていたりします

野生の生命力は人間の想像より力強いですね






トマトの植え付け方法 トマトの横植え

トマトの原産地が乾燥した岩山がだということを書きましたが、乾燥したところで生きるためにトマトにはいくつかの生き残り戦略があります


その一つが倒れた茎からも根を伸ばし、茎全体から根が生えるという事です
その性質を活かして、トマトの横植えを行います




トマトの苗は、一花咲いたあたりが植えどきです
トマトは過酷な環境で生きるため、水を少なく与える事で、自分の子孫を残さないと危ないという危機感で実をたくさん付けます

そのため、苗の段階で少しいじめた方が良いです
つまり花が咲くくらいまで小さいポットで育てるわけです


次に、トマトの葉を落とします
ハサミで切ると細胞壁が傷ついて病気の原因になるので、必ず葉っぱは手で落として下さい




こんな感じで成長点と上の一枚は残します
根を張るエネルギーを残すために花は落とします


葉を落としたら一時間ほど乾燥させ、植え付けます

苗は横向きに、茎のところは薄く覆土して下さい
薄く覆土しないとトマトの茎から根が出ません

ポット部分は、畝をL字型に盛り上げてそこに覆土します



覆土が終わったら茎の上の部分に石で枕をします
これは成長点が土について病気になるのを防ぐためです




覆土が終わったら軽くその辺の石で重りをします
これは茎が起き上がって来るの防ぐためです

これで植え付けは終わりです
先端部分は、朝植えたら夕方ごろには上な立ち上がっています

水は軽く霧吹きで湿らす程度で大丈夫です

ちなみにこの横植え方は、奇跡のリンゴで有名な木村秋則さんが発案した方法です

鈴虫飼育法

夏から秋の風物詩の一つに鈴虫があります

そんな鈴虫を飼っている人も多いと思いますが、普通に飼うのもいいですが面白い飼育方法があります


それは、昔の火鉢で鈴虫を飼育する方法です
火鉢は、ふちの部分が反り返っており鈴虫が逃げる事はないですし、火鉢でしか味わえない楽しみがあります



火鉢で鈴虫を飼うとコンサートホールのように音が反響し、より綺麗に鳴き声の音色が聞こえるのです

部屋のインテリアとしても虫かごより見た目はいいですし、夏の温度変化も緩やかで虫にとっては最高の環境を作り出せます

植物も少しなら植えれます



下土の部分にある小さなツブツブが鈴虫の卵です
霧吹きで少し水をかけて30日ほどで赤ちゃん鈴虫が生まれます


水苔を置いていますが鈴虫の水飲み場にするために水苔をいれています
鈴虫は飲み水がなくなったらすぐに死んでしまうので水苔を湿らせて常に入れておくと良いです

あと、動物性のエサを多めにあげないと共食いを始めてしまいますので、キンギョやメダカのエサ、煮干しなどを多めにあげると共食いを防げます

ピーマンとキュウリの栽培法

ピーマンとキュウリの植え付けを行いました


ピーマンとキュウリは同じ植え付け方をします

特にキュウリは、乾燥を好むし水分も好むという思春期の女子高生のようにむつかしい性質をもっています

そのために浅く植え、なおかつ水分も溜まりやすい植え付け方法で植えます





これはピーマンですが、真ん中の土が盛り上がっているのがわかるでしょうか?
これは根の上部を乾燥させるためです



少しわかりにくいですが、周りは円形に溝になっています
この溝には水が溜まりやすいく、なおかつ根の上部だけは乾燥しやすい
溝の上部とポットの上に出っ張らせている部分の土の高さは同じです



これが、ピーマンとキュウリのための特殊な植え方です

植物は元々の性質に合う環境を整えるとものすごいエネルギーを発揮します
人間はそのお手伝いをするだけですね



植物の事を知って、その植物がどうしたら喜ぶかを考えるのはとても楽しいです

植物は必ず応えてくれます




トマト栽培 トマトの原産地

畝に石灰を蒔いて2週間くらいしたので、トマトの植え付けをしました

トマトは、南米アンデスが原産地と言われており、野生のトマトはゴロゴロ石が転がるような岩山に生えています




おまけに、朝晩の温度差が激しく雨もほとんど降らないという過酷な環境で生きる植物です
どれだけ品種改良が進んでも、元々の性質だけはどうしても変えることができません

トマトの茎には産毛が生えていますが、あれは雨の降らない土地で空気中にある湿気や、朝露などを必死で取り込むための装置なのです

そのため、トマトはなるべく限界まで水をやらずに育てると、フルーツトマトのような糖度の高いトマトになります

逆に水をやりすぎると、加湿で病気になり生育は悪くなります
そもそも乾燥地帯の生き物を、多湿の日本で育てるので健全に育てるためにはいくつかの工夫をした方が味も収量も上がります

まず、マルチングは必須です
他の植物と違い、何日か晴天が続いたあとの乾いた畝に水をやらずマルチングしましょう




狭い通路ですが雨さえかからなければ健全な生育が期待できます
狭すぎて適当なマルチングになりました

出来れば雨よけの屋根をつけた方が良いです

次のブログで、いくつか特殊な植え方があるので紹介します

さらば我が畑


2年ほどただで使わせてもらっていた畑がついに埋め立てられる事になった
思い返せば、地主さんもまさか本当に開墾するなんて思っても見なかったのだろう

どこを掘っても大きなコンクリートのかたまりが出てきて、備中クワも曲がってしまい、クワを振るたびに火花が散る土地だった








しかも半分は砂利が敷いてあって何も植えられないような状態
でもこの砂利のおかげで色々と面白い事を試すことができた

砂利に、ピートモスを2割くらいと石灰を混ぜて液肥だけで育てると、トマトの生育がとても良かった

ピーマン、ゴーヤ、キュウリも育てたところ、軒並み健全な生育だった



半自然農法で草生栽培していた



参考にしたのは、礰耕栽培(れきこうさいばい)だった
これはコンクリートの穴の中に砂利を詰めて、野菜を植えるという半分は水耕栽培のような方法、斬新で感動した

しかし、コンクリートの穴がないので水切れを頻繁に起こしてしまう
そこで、ピートモスを混ぜて保水力を増したら上手くいった

それと、トマト栽培で有名な永田農法を参考にした

地面が硬いので、畝立てせずに植え穴を30センチほど掘りそこにかぼちゃを植えただけの栽培法も大量に収穫できた

そんな場所もついになくなり、残った場所は通路だけになってしまった


こちらの通路では、細々とトマトに栽培でもしようと思う











2013年5月5日日曜日

食べられる野草発見

いつもどうりバイクで畑に向かっていると、スカンポと呼ばれている野草を発見した

子供の頃道端でちぎってかじった人もいると思う
スカンポは皮をめくってかじると酸っぱい味がする


群生しているので、一つ見つけたら沢山周りに生えてあるはず

地方によってはスカンポを炒めものにして食べるそうなので一度炒めて見るのも面白いかもしれない

ハーブで野草茶作り

畑の周りには雑草が沢山生えてある
周りの植物の環境を調べるためにウロウロしていたら、見覚えのある綺麗な花が

香りをかいでみると、フワッとしたりんごのような香り

どうやらカモミールで間違いないよう
さっそく花を摘んで、自宅に持って帰りそのままお湯で煮出してみた

市販の乾燥ハーブではなく、生のハーブをお茶にすると香りも飛んでいないので、
とてもいい香りです

生のカモミールティーはリンゴの香りがして、飲むと気持ちが落ち着く
味も美味しいのでとてもオススメです

カモミールは繁殖力が強く、稀に自生しているので探して見るのもいいかもしれません


カモミールティーには鎮静作用があります
仕事でイライラしている時や、ストレスで眠れない時にオススメのお茶です

栽培する時の注意点は、ヨーロッパのハーブなので石灰を多めにいれアルカリ性の土で乾燥気味に育てると香りがいい花が咲きます

繁殖力が強く、挿し芽でも増えます